導入事例 – 株式会社ニッコー https://www.k-nikko.com Mon, 11 Sep 2023 23:29:27 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.4.4 株式会社 松浦養殖様 https://www.k-nikko.com/case_study/%e6%a0%aa%e5%bc%8f%e4%bc%9a%e7%a4%be-%e6%9d%be%e6%b5%a6%e9%a4%8a%e6%ae%96%e6%a7%98/ Thu, 31 Aug 2023 15:00:45 +0000 http://www.k-nikko.com/?post_type=case_study&p=20252

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株式会社 兵殖様 https://www.k-nikko.com/case_study/%e6%a0%aa%e5%bc%8f%e4%bc%9a%e7%a4%be-%e5%85%b5%e6%ae%96%e6%a7%98/ Thu, 31 Aug 2023 15:00:40 +0000 http://www.k-nikko.com/?post_type=case_study&p=18424

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A社様 https://www.k-nikko.com/case_study/a%e7%a4%be%e6%a7%98/ Thu, 06 Apr 2023 05:41:55 +0000 http://www.k-nikko.com/?post_type=case_study&p=17241

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三重県漁業協同組合連合会様 https://www.k-nikko.com/case_study/%e9%87%91%e5%8d%b0%e3%82%8f%e3%81%95%e3%81%b3-%e6%a0%aa%e5%bc%8f%e4%bc%9a%e7%a4%be%e6%a7%98-2/ Mon, 10 Apr 2023 01:26:23 +0000 http://www.k-nikko.com/?post_type=case_study&p=17307

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⽔産物の「安心・安全」をテーマに
三重県の海の恵みを高鮮度のまま全国へ。

三重県漁業協同組合連合会様は昭和24年、水産業協同組合法に基づき、漁業者の生活向上を目的に設立されました。
鮮冷・加工事業、販売事業、購買事業、指導事業からなる4つの事業で、徹底した品質管理のもと、三重の漁師さんたちの熱い想いと、高品質・高鮮度な三重県の豊かな海の恵みを全国へ販売しています。

三重県漁業協働組合連合会 三浦活魚流通センター様

三重県漁業協同組合連合会


  • 代表理事会長 :湯浅 雅人
  • 創業 :
  • 1949(昭和24)年
  • 所在地 :
  • 本社・工場/三重県津市 事業所・センター・工場/10ヶ所  
  • 事業内容 :
  • 天然・養殖魚の加工・出荷、⿊のり・⻘さのりや天然海藻類の流通・共販、漁具・燃料の販売、漁政活動・営業指導・漁業制度の活用推進・漁協経営指導
    FDA、AEL、MEL ver2.0、CoC認証企業

豊洲まで1時間という絶好の立地
お客様のご要望に合わせた様々な加工を

三重県漁業協同組合連合会 三浦活魚流通センター様は1984年から三崎地区に自前の加工施設を設け三重県はもとより四国や九州などから搬⼊した養殖のタイや、ブリ、カンパチ等をフィレやロインに加工を行っています。
厳しい品質管理のもと細やかな注文に対応できる環境を作り、また、カンパチ、ブリなど全国各地から養殖魚の集荷を⾏うことで、製品を安定確保し365日、積極的な営業展開のもと、全国の卸売市場、量販店等に供給可能な体制を整備。
毎⽇の⾷を楽しんでいただく期待に応えるべく全国の⾷卓へ販売しています。

三重県漁業協同組合連合会
三浦活魚流通センター
調査役 ⻘⽊様

品質の向上と冷やし込み時間の短縮で
作業効率を上げたかった

「海氷の導⼊以前は海⽔を汲んで、砕氷を⼊れて冷やし込んでいました。陸上から魚を⼊れるカゴに氷を⼊れて、台船へ運んであけて、それをまた持ってくる…という作業性が⾮常に悪かったんです。品質管理的にも海⽔を原⽔のまま⼊れていたので、殺菌していないんですよ。そうすると原魚の菌数的にも不安がありました。」
これではいけないと言うことで、良い方法を探していたそうです。
繁忙期には普段の5〜6倍の原魚を加工されるそうで、⽔揚げも朝と昼の2回⾏います。 ⽔揚げされた原魚は品質管理の社内基準により魚体の芯温が基準値まで冷えなければ 加工工程には移りません。作業面と品質面の背景から導⼊を検討されていました。「周りの評価も導⼊を決める後押しになりました。ブリを仕⼊れている大手グループ会社さんが先に海氷を導⼊されていて、評判が非常に良かった。導⼊先の会社さんに『海氷ってどうなの?』って聞いた時に『これはいいよ』と。性能的に現状の課題解決にマッチしているというのと実績が各地でおありということもあって、選ばせてもらいました。」
ホースで氷を搬送できて、台船の上でも陸上でも使えるシルクアイスが適切だと、当時を振り返りながら、青木様がお話ししてくださいました。


 

連続生成可能な点が決め⼿
メンテナンス⾯でのフォローも好印象

「実際に⾊々と⽐較していた中での⼤きな違いが、氷を連続で生成できるかどうかでした。循環式の場合、海⽔を循環させながら1個のタンクで-2.4℃まで作り上げて⾏くっていうのが⻑時間かけて作っているので、途中で使うということができないんですよね。繁忙期は朝に7トン使って、時間を空けてまた3〜4トンの氷を使うので、循環式だと氷の製造が追いつかない。ニッコーの海氷はできたシルクアイスをただタンクに⼊れるだけ。タンクの⽅はどれだけ抜いても空にならない限り良いわけですよ。そこが⼤きな違い。使い勝⼿がいい。そして、トラブルがあった場合が⼀番困るので、東京に営業所もあってメンテナンスやトラブル対応の⾯でもすぐにフォローしてもらえるということで選ば せていただきました。」

房総半島と伊⾖半島の間にある三浦半島。湾状になっている地形の性質上、⼤⾬が降ったりすると海⽔の塩分濃度が⼀時的に薄くなるなど、細かなトラブルがゼロというわけではありません。しかし、導⼊前後の綿密な打ち合わせや、運用していく中でのフォロー対応を⼤きく評価してくださいました。

魚種・産地・目回り別に魚番号と生簀番号で管理
シルクアイスを水槽へ給氷

冷やし込み時間がおよそ半分になり作業効率アップ
製品の安⼼度・安全度も向上

「原魚を何度まで冷やして加工場へもっていくというのは、社内基準値を設定しています。以前の冷やし込み時間は5〜6kgのブリで1時間半ほどかかっていたかな。夏場だと⽔温もあがるのでそれ以上。今だと40分ほどで冷やし込みが終わる。」
以前は原魚を冷やし込んで加工場に持っていく間、待ち時間ができてしまうことがあったそうです。繁忙期などは生産量が多くなるため、待ち時間がとてもネックだったと当時の悩みを教えてくださいました。
「原魚の菌数からすると、殺菌海⽔しか使っていないので、安心度‧安全度は高くなったと思います。加工場内の除鱗機で魚体を洗浄するから、加工時点ではビブリオとかの問題はゼロになるわけですけど、⽔揚げの時点でも殺菌海⽔を原⽔として使っているので、菌数に関しては安⼼ですね。」 砕氷とシルクアイスが冷却するエネルギー効率の⽐較についても、冷却効果が全然違うと話してくださいました。
「新しくお取引先さんが⾒えたり、視察もかなり多いので、魚の水揚げから最終製品になるまで全部ご案内するんですけど、『こういうものを使っています』と説明すると、納得してくださいますね。」

血抜きをした原魚をシルクアイスで冷やし込む

「今後はそれぞれの加工工程を⼀連のラインにすることにより、従業員の怪我の抑制や、生産性向上を⽬指していきたい。幸い今までは事故がないけど、魚体の投入からスタートして、頭取り、開腹、鱗取りまで手が触れないのが⼀番理想ですよね。今はそれぞれ単体で動作していて、ヘッドカットだとギロチンが落ちてくるのを待ってから⼿で取るので、それはなるべく避けたいと思っています。」
生産性向上と作業員の⽅の安全な労働環境を⽬的とした機械を開発して欲しいと話してくださいました。
お話を伺う中で、三重県漁業協同組合連合会様の製品に対する想い、徹底した品質管理と真摯に向きあう姿勢にとても感銘を受けました。
朝6時にお邪魔した際、それより前に来て⽔揚げ作業をされていて、朝の弱い私は頭の下がる思いでした。
「みえぎょれんオンラインショップ」でも鮮魚や海苔、各種加工品を販売されていますので、興味がありましたらぜひチェックして三重県の豊かな海の恵みをお楽しみください。

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金印わさび 株式会社様 https://www.k-nikko.com/case_study/%e9%87%91%e5%8d%b0%e3%82%8f%e3%81%95%e3%81%b3-%e6%a0%aa%e5%bc%8f%e4%bc%9a%e7%a4%be%e6%a7%98/ Tue, 11 Aug 2020 08:20:12 +0000 http://www.k-nikko.com/?post_type=case_study&p=4530

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わさびの「本当のおいしさ」を世界へ発信。
「わさび」から「WASABI」へ

金印わさび 株式会社様は、「天恩 地恩 人恩に謝し 食品を通じて 人類の健康づくりと世界の食文化の向上に貢献しよう」という経営理念のもと、わさびの研究、海外への普及活動を行っています。わさび製品のパイオニアとして、わさびの「本当のおいしさ」をお客様に提供できるよう開発し続けています。今回取材させていただいたオホーツク工場は、昭和43年に第一工場を創設。その後平成6年に最終工程まで製造できる工場を竣工されました。

株式会社見方様

金印わさび 株式会社


  • 代表取締役社長 :
  • 小林 桂子
  • 創業 :
  • 1929(昭和4)年
  • 所在地 :
  • 本社/愛知県名古屋市  
  • 事業内容 :
  • わさびなど食品の製造・販売
    わさび商品(生おろし、練り、粉)、生おろししょうが、レホール、
    マスタード、生おろしにんにく、練り梅、わさび漬、たれ、ドレッシングなど

青果の卸売から始まり、
WASABIのパイオニアへ

金印株式会社様は昭和4年創業、令和元年で90周年を迎えた老舗の食品製造会社。
創業時は、愛知県名古屋市の柳橋中央市場の一角で、静岡県産みかんの産地直送販売を行っていました。今でこそ産直は一般的ですが、当時は斬新な手法であり、他店より良いものを安く販売できたため大変盛況でした。中央市場の青果業者の責任者より「この商売を認めてしまうと他店の死活問題となる。商売替えをしてほしい」との申し入れがあり、「将来を期してのものが、市場の人々と争っては」との思いからこれを承諾。「蓮根や本わさびなど、土物ならよい」とのことから、本わさびを取り扱うようになりました。この時、本わさびを選択した創業者の先見の明が、金印わさびの今日につながっています。
昭和12年にわさびの乾燥機を開発、青果だけではなく乾燥したものを使用する加工品にシフトし、「金印わさび」という名前で発売を開始。私たちに身近なスーパーで販売している、パック寿司などについている小袋の練りわさびも、金印わさび様が開発した業界初のわさびです。
その後、創業者の小林元次氏が「おいしいわさびを届けたい」という思いから、昭和48年に現在主流になっている本わさびを使った生おろしわさびへと発展してきました。本わさびの香りと辛みは、すりおろすと同時に減少してしまいます。そこで、同年に
香りと辛みを閉じ込める独自製法「超低温すりおろし製法」を開発しました。
小林元次氏のお客様においしいわさびを届けたいという想いから、まるで“おろしたて“のわさびを届けることが可能になりました。

金印わさび 株式会社 生産部 次長 兼 オホーツク工場 工場長 瀬川様

金印わさび 株式会社
生産部 次長 兼 オホーツク工場 工場長 瀬川様

 

わさびの需要が一気に増加
能力を高めるラインづくりをしたい。

「近年わさびの需要が一気に伸び、外部環境も様変わりしてきました。業務用だと鮮度を気にされるお客様が増えてきたり、業務用商品から添付用商品に移行してくる流れになってきたので、人手不足などの問題が出てきました。」(生産部 次長 兼 オホーツク工場 工場長 瀬川様)
「生産体制も逼迫してきまして、能力をあげるライン作りをしようということで進めていました。」(生産部 副工場長 小塚様)
わさびの需要が急激に増す中で、既存の機械では生産スピードや能力が追いつかず、もっと能力の高いものを導入しなければならないと考え、新しい生産ラインの導入を検討されていました。

金印わさび 株式会社 生産部 副工場長 小塚様

金印わさび 株式会社 生産部 副工場長 小塚様

CAD図面を全員が納得して即決。
グッと心を掴まれました。

ニッコーさんと出会ったきっかけが、「スイトールという機械をたまたま見つけまして、展示会に見に行こうという話にはなっていて。同時に箱詰めのラインの機械を探していて、たまたま紹介されたのがニッコーさんでした。スイトールという商品を出している釧路にあるニッコーさんですか?っていう話になりまして」箱詰めのラインの機械は単体で販売している企業が多い中、トータルでプロデュースする企業はなかなかなかったと瀬川様。
「最終的に導入の決め手になったのは、お話していく中でこちらのやりたいことを最優先で考えてくださっていて、『できません』といわないところ。こっちも嬉しくなってこれは?あれは?これは?と、どんどん要求させてもらったんですけど(笑)。それもすべて応えてくれるんです。」(瀬川様)
また、工場内の限られたスペースの中で、ここまで省スペースで処理能力の高い装置が完成したことにとても驚かれていました。
「言ったらすぐ機械ができるって感覚がすごく新鮮で!一緒になって考えてくれるから、すごく楽しかったんですよね。ニッコーさんの考えが素晴らしいです。みんなこだわりをもってらっしゃる。変な言い方ですがある程度できればいいじゃないですか。でもここはこうしなきゃダメだっていうのがすごい。ものづくりしている側からしたら同じ考えだなと。嬉しくなりますね。」(小塚様)
ものづくりに対する「妥協しない」というこだわりが、金印わさび様のものづくりの感性とマッチし、それが決め手だったと語ってくださいました。

導入していただいた「わさび箱詰めライン」

こんなに楽しく設備導入させて
いただいたのは初めてです。

「直してほしいところを、3日~1週間でやってもらえたので、現場の方もびっくりして嬉しくて。スピード感が全然違いますね。一緒にやっていてすごく楽しかったですし、納品前に装置を見たときワクワク感が止まらなかったです。こんなに楽しく設備導入させていただいたのは初めてでした。こっちが要求してないのに嬉しい機能とかつけてくれるんですよ。」(小塚様)
親身になって一緒に機械を作り上げていく姿勢は、お客様に喜んでいただきたいという想いがあるからこそです。
「当初予定していたのは2品種同時生産できるラインと、生産能力増強を掲げていたので、それが対応できるようにしていただいてますし、1台でも稼働できる能力をもっているので、ある意味もう1台壊れたとしてもこの装置のみで生産できちゃうというメリットがありますね。」(瀬川様)
今後は、既存の機械設備を応用した機械を新たに開発してほしいと笑顔で話してくださいました。

「製品の検品」から「箱詰め」までの生産ラインを
トータルでおこないます。

今回の取材では、金印わさび様の網走オホーツク工場にて、わさびの清々しく爽やかな香りが漂う工場内を案内していただきました。お話を伺う中で、お客様を一番に思う考え方や、わさびの香りや辛味を逃さない工夫が凝らされた生産ラインにとても感銘を受けました。私たちがスーパーなどでよくみるわさびの小さな袋には、金印わさび様の「おいしいわさびをお客様にお届けしたい」という大きい想いがぎっしりとつまっています。
取り扱っている商品はおろしわさびの他にもサプリメントなどの健康食品や化粧品としても商品展開されているので、興味があればぜひチェックしてみてください。
これからも、金印わさび様のわさびに対する強い想いがお客様に届くよう、そのお手伝いができればと思います。

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マルカイチ水産株式会社様 https://www.k-nikko.com/case_study/%e3%83%9e%e3%83%ab%e3%82%ab%e3%82%a4%e3%83%81%e6%b0%b4%e7%94%a3%e6%a0%aa%e5%bc%8f%e4%bc%9a%e7%a4%be%e6%a7%98/ Fri, 25 Feb 2022 04:35:23 +0000 http://www.k-nikko.com/?post_type=case_study&p=13034

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「海の幸を人の幸へ」
最新の生産体制と厳しい品質管理の工場からを全国へ。

マルカイチ水産様は流氷の街、紋別港の一角に位置する全国有数の規模を有する水産加工会社。
カニやホタテ、サケ・マス、イクラ、キンキなどを幅広く加工・販売しています。
衛生管理を徹底させた各施設で、獲れたての鮮度と製法にこだわった本物のおいしさを国内外へ届けています。

マルカイチ水産株式会社


  • 代表取締役社長 :
  • 片山 裕一
  • 創業 :
  • 1960(昭和35)年
  • 所在地 :
  • 本社工場/北海道紋別市  
    直売店・飲食店/2店舗
  • 事業内容 :
  • 水産物の輸入・販売・卸売・加工・小売業
    カニ、ホタテ、キンキ、鮭、マス、イクラ、鮮魚他
    ISO22000・対米HACCP・EU HACCP認定企業
  • ◎公式サイト  
  • http://www.marukaichi.co.jp/

素材の味を生かしたホタテ製品
国内外で高い評価

マルカイチ水産株式会社様は、オホーツク海に接する紋別市で計8棟の工場・冷蔵庫を構える創業50年の水産加工会社です。オホーツク近海で水揚げされる魚介類や加工品、ロシアから輸入している活カニなど販売しています。
このうちホタテはカニに次ぐ第2位の売り上げ規模を誇る重要な商品。地元、紋別ほかオホーツクの各地から手当てする原貝を、玉冷(冷凍貝柱)や生玉(生貝柱)、活貝、冷凍両貝にして国内外に販売しており、その扱い量は年々増加しています。
主力の生玉・玉冷ホタテは、ホタテの風味が損なわれず、素材本来のうま味、食感が保持され、高鮮度で味わえるのが魅力で、安定した人気を獲得しています。
しかし、課題となっているのが「人手不足」です。ホタテ加工(貝剥き)は大勢の人で人海戦術で行うのが常だっただけにその影響は大きい。その解決策として、2018年に「オートシェラー」を1基導入し、貝剥き作業の一部を機械で行い、使用ノウハウを蓄積してきました。そして2020年に既存工場をホタテ貝剥き工場に改修し、オートシェラーを2基追加設置され、計3基体制で稼働しています。

マルカイチ株式会社 代表取締役社長 片山様

人手不足の解決策として
殻剥き作業の自動化が不可欠

「省人化が一番の目的ですね。紋別でも人口減少や高齢化が進み、加工場で働く人を確保するのが非常に難しくなっています。対策をしなければ、いくらホタテが揚っても十分に加工できないという事態になりかねません。」
オートシェラーを導入した経緯をお聞きしたところ、開口一番に片山社長がおっしゃいました。
ホタテは地元の紋別、オホーツク沿岸をはじめ、道内各地で水揚げがあり、原料事情が良好なことから、水産加工事業の柱のひとつとしてさらに伸ばすには、人手に頼っている殻剥き作業の自動化が不可欠だと判断されました。
「紋別に限らず、少子高齢化・人口減少にが進み、加工現場の人手不足が深刻化しているうえ、新型コロナ禍に伴い外国人技能実習生の入国遅れも重なり、当社で製造する玉冷、生玉で一番手がかかるのがホタテの脱殻工程で、ここで詰まってしまうと製品化に進めないんです。」

 

導入の決め手はニッコーの技術力
省人化・生産性向上・コスト削減が図れた

「ニッコーさん独自の自動貝剥き機、他社にはない機械ということで、ニッコーさんの技術力を評価して導入を決めました。」
2018年に「オートシェラー」1基をご導入され、貝剥きの一部を機械化に着手されました。2シーズン使用してみて、「人手で剥いたのと機械で加工したのとでは、貝柱がほぼ変わらない状態」であること、「省人化でき、生産性向上・コスト削減」が図れたことを実感され今後の事業計画を実行するため、オートシェラー2基増設と既存工場1棟を増改築しホタテ加工の専用工場とされました。
3基体制になったことで、年間の原貝処理量は3割程度増加し、さらに約7割の人員を削減できました。コロナの感染拡大防止の観点からも加工現場の密状態解消にもつながっています。

貝の大きさや付着物の状況によっては機械で処理できない貝(不適合貝)もある等、課題が全くゼロというわけではありません。
「人手不足への対応という観点からすると、オートシェラーはとても有効な機械です。工夫して使いこなすことが重要です。」
新工場では、オートシェラーに適合する大きさの原貝の選別機や洗浄機も導入されました。
「事前に処理した貝をセットすることで、スムーズな稼働が見込め生産効率も上がると考えています。」

オートシェラー工程:上貝を開口

オートシェラー工程:貝柱カット

手作業では30〜40人必要な作業が10人でできる
1日20トンの原貝処理作業で20人以上の省人効果

「新工場ではオートシェラー3基で1日20トンの原貝を処理していますが、20人分以上の省人効果が出ています。人手不足のなか、20人というのは非常に大きい数字です。またコロナの感染拡大防止の観点からも加工現場の密状態解消にもつながっています。」
現場では原貝を機械にセットする6人と、不適合貝を処理する人など合計10人で稼働しています。手作業では30〜40人は必要な作業を10人に省人化し、余剰人員はウニやイクラといった他商材の生産ラインに配置しています。また、手作業に比べ、貝柱の芯まできれいに取り除くことができ、歩留りが1%近くアップしました。
「機械の増設でホタテの処理が先期1日40トンに対して、今期は1日50トンが可能になったほか、余裕のできた人員を他の部門に配置することで、企業全体の生産性が向上します。」と片山社長。

オートシェラーでの作業風景

原貝洗浄装置・選別装置も導入

これからのホタテ事業の進め方をお聞きしたところ「生産環境が厳しくなる魚種が多い中、ホタテは生産が安定した貴重な水産物です。当社での年間の扱い量も近年、増加傾向にあります。需要も根強く、特に玉冷は和食・洋食・中華のいずれの料理にも適すので人気があり、世界的需要も拡大しています。ホタテ事業を進めていくうえでは、この玉冷を中心にすべきだと考えています。せっかく地元で揚がるホタテを、原貝のまま販売するのではなく、できるだけ地元で玉冷にまで加工して付加価値化して国内外に出荷したいです。そのためにも原貝を剥く体制をしっかりと整えておくことが重要です。」と片山社長。将来的にはパッキングまでの工程を自動化し、交代制で24時間稼働を実現したいとのことでした。

皆さんの食卓や居酒屋、レストランで食べるオホーツク産の美味しいホタテは、マルカイチ水産様のホタテかもしれませんね。

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株式会社 見方様 https://www.k-nikko.com/case_study/%e6%a0%aa%e5%bc%8f%e4%bc%9a%e7%a4%be%e8%a6%8b%e6%96%b9%e6%a7%98/ Mon, 17 Feb 2020 23:59:51 +0000 http://urban-image.lolipop.jp/test/FUSION/wp/?post_type=case_study&p=737

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手作りにこだわった
5000アイテム以上を全国へ。

株式会社見方様は、手作りにこだわった和食・洋食・中華・デザートまでトータル5000種類以上の商品を、全国のホテル、旅館、飲食店、リゾート施設、機内食などに提案・販売しています。お客様が求めるものを、プロの料理人の高い技術とサービス、豊富な調理バリエーションで最高の商品として開発し提供しています。

株式会社見方様

株式会社 見方


  • 代表取締役社長 :
  • 青山 昇平
  • 創業 :
  • 1960(昭和35)年
  • 所在地 :
  • 本社工場/北海道北広島市  
    販売店/2店舗
  • 事業内容 :
  • 調理食品製造業
    和食・魚肉練製品・洋食・エスニック・中華・寿し・パイ
    デザートの製造販売

かまぼこ製造から始まり洋食へ
口コミ、紹介で全国規模に拡大

株式会社見方様は昭和24年創業、令和元年で70周年を迎えた老舗の食品製造会社。
かまぼこ製造から始まり、2代目の時に当時流行っていた洋食のテリーヌ製造をはじめます。それは顧客のホテル、料理人さんが紹介してくれて全国に広がっていきました。何故口コミや紹介だけで売れたのでしょうか。
それは美味しいから。素材や手作業にこだわっているから。間違いのないもの、異物がない、クレームがない、それが前提です。また当時から顧客の細かな注文にもすべてきちんと対応した結果でした。
この創業時からの姿勢は現在でも受け継がれています。
顧客からの注文や見方様からの提案商品を含めて、現在は5000種類以上取り扱っています。デザート部門のケーキだけでも月間400種類。それを料理長を中心に職人さんが毎日違うケーキを焼き、デコレートし、カットする。さすがにこれだけ種類があると、カットするのも難しい商品もあります。
それを解決すべく、平成30年にニッコーの超音波カッターを導入されました。

株式会社見方 常務取締役 宮川隆一様

株式会社見方 常務取締役 宮川隆一様

毎日15〜20種類のケーキをカット
職人でも難しいものが増えた

「毎日15〜20種類の板状のケーキを3〜4人の職人でカットしていました。時間的には約3時間程度ですが、量が多い日は6時間になることもありました。」 (製造部パティシエール料理長 松島様)
株式会社見方様の各部門の責任者は、前職はホテルや飲食店でシェフや料理長などを務められていた方々です。松島様も前職はホテルのパティシエをしていらっしゃいました。
「ケーキのデコレーションの素材によっては、いくら職人でもまっすぐに切れなかったり、断面がきれいじゃない時もありました。また商品によっては表面がフラットではないので、カット中具材が落ちたりすることもあります。」
近年は、デコレーションをひと工夫したケーキが多くなり、全て人手では難しいと考え、カットマシーンの導入を検討したそうです。

株式会社見方 製造部 パティシエール料理長 次長
松島孝行様

株式会社見方 製造部 パティシエール料理長
松島孝行様

導入の決め手は
多種類のカットが1台でできたから

「展示会等でメーカーを数社紹介してもらい機械を見に行ったり、そこで実際にテストをしたりして、自社商品に対応できるかを検討しました。でも、ある商品は切れるけれども、この商品は切れないなど、これといった機械には出会えませんでした。
当社の商品は手作りで多品種小ロットということで、同じものを切り続けるのではなく、色々な種類を切らなければならなかったので、1種類や2種類くらい対応できても・・・ということで、当社の意向としては合致しないなということで、ずっと手切りをしていました。」
(松島様)
「展示会を見にいっていろんな機械を確認したり、動画を取り寄せてはどれが良いだろう悩んでいました。」(宮川様)
そんな時、取引銀行にニッコーを紹介され話を聞いてみることに。それでニッコーに「超音波カッター」があることを知ったそうです。
でもまた駄目だろうなと思いながらもニッコーに何種類かのサンプルを送りテストを頼みました。後日テストの動画を見せてもらい「ずいぶんときれいに切れているじゃないか。」(宮川様)と。
松島様も実際にニッコーに出向きカットテストをおこなったところ「全然申し分ない。いい状態だ。」(松島様)
超音波カッターは見方様が求めていた「多種類のカットを1台でできる」にマッチしていました。

導入したいただいた「超音波カッター」
仕様は見方様用にカスタマイズされている

本当にいい機械を入れてもらった。
人手で難しいカットもきれいにできる。

「今回は本当にいい機械をいれさせてもらった。切れ味もよく、多種多彩なものもカットして、切ったときに刃に付着物がすごく少なかった。お客さんが来て機械を見せると感動してますからね。『刃につかないんだね』ってみなさん言いますね。ケーキの端のところは人手で切ると結構ずれたりするんですよ。そこもきれいにスポーンと落ちてくるんで見ていて面白いですね」(宮川様)。超音波カッターにはカットする品種の切り方やカット位置などをあらかじめ登録する機能があり、作業するときはスイッチひとつでその品種を選ぶことができます。また新しい品種を増やすこともでき、見方様のように新商品を多数出されても十分に対応できます。
松島様は実際に超音波カッターを操作していますが、「正直、まだ100%使いこなしていないので、プログラムにひとつひとつ落とし込んでいき、誰が操作しても稼働できる体制づくりをしています」(松島様)。
また「ニッコーはきちんとサポートをしてくれている。何かあると言ったらすぐに飛んできてくれる」(宮川様)。
他の作業で機械化になればいいなと思う部分に関しては、元々機械のない手作りの会社なので、それを補える機能があり小型のものを開発してくださいと、宮川常務。

超音波カッターの品種登録機能
あらかじめカット方法やカット位置などを登録すれば
カットする商品のボタンを押すだけで
きれいにカットする

今回取材にお邪魔した時、お忙しいのに拘わらず工場をくまなく案内していただきました。衛生的な環境で和食・洋食・中華・デザート・お寿司など顧客の細やかな注文にも全て応えるべく、スタッフの皆さんが真剣に作業をしていらっしゃいました。私たちがお邪魔するとスタッフの皆さんは、マスク越しにでもわかる笑顔で元気よく挨拶してくださり私たちも元気をいただきました。職場に活気があり、美味しいものを届けようとする気持ちが見方様の原動力なのかなと感じました。

これからもずっと手作りにこだわった美味しい料理を届けてくれることでしょう。
みなさんがどこかで食べている美味しいものは、ひょっとすると見方様の商品かもしれませんよ。

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